お茶の成分

テアニンとはお茶のうま味・甘味に関与する成分で、玉露や抹茶等に多く含まれ、興奮を鎮めて緊張を和らげる働きと、心身をリラックスさせる効果を持っています。

テアニンが脳内に入ることで、神経伝達物質のドーパミンやセロトニンの濃度を変化させるため、血圧降下作用や脳神経細胞保護作用に加え、記憶力や集中力を高める効果があります。

茶葉は自らテアニンをつくり出していますが、直射日光によって光合成を行ないテアニンをタンニンに変えようとします。
玉露などの高級茶は旨味成分が多く含まれ、渋み成分であるタンニンがすくないのは、覆下(おおいした)園で栽培されます。
光合成が行われると渋み成分のカテキンが増加し、逆に遮光して光合成を抑えると カテキンの増加を抑え旨み成分であるテアニンの含有比率が増えます。 この光合成の働きを調整(抑制)するために玉露や、かぶせ茶は遮光します。
新茶が好まれるのは、陽光を浴び始めたばかりの新芽を摘んで作られ、テアニンが多くタンニンが少なくうまみが多いためでもあります。

茶葉には、テアニン、カテキンの他にカフェインが含まれていますが、目が覚める効果はカフェインの作用で、苦みと殺菌作用などはカテキンの効果と言われています。

テアニン(正確にはL-テアニン)は、2世紀以上にわたり人間が摂取しており、1964年に食品添加物として指定され(国内)、2006年には米国食品医薬品局(FDA)から「一般に安全と認識される食品」(GRAS)に認定されているように、とても安全なアミノ酸であると言えます。

テアニンと睡眠

テアニンはGABA(γーアミノ酪酸)と異なり脳血液関門(B.B.B)を通過し、人の感情や精神面、記憶や運動機能、睡眠といった、人体の重要な機能に深く影響を与えている神経伝達物質のノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンの動態に作用することが報告されています。

また、睡眠への作用はグリシンが有名ですが、テアニンには抗ストレス作用があり、そのことで睡眠の改善作用が見られると報告されています。

そのメカニズムは、覚醒系の神経伝達物質を競合的にブロックすることで中途覚醒を減少させ、交感神経系の活動を抑えることで寝つきやすくし、かつ睡眠の浅眠化を抑え、その結果として睡眠を安定させる作用を示すものではないかと言われています。